C94から考えるコンテンツの盛衰
サブカル好きを自称していた自分ですが、実はこの前初めてコミケ参加しました笑。思っていたよりもすごく秩序立っていてオタクコミュニティの紳士淑女ぶりに感動しました。まあでもアキバと一緒で観光地感はあったね。
さてFGOが緊急メンテで遊べないから評論しちゃうよ。
C94のジャンル
C94は何と言ってもFGO最盛の時を伝えるコミケといっても過言ではないだろう。コスプレの半分はFGO関連のキャラクターだったと思う。(あとはリゼロのレムりんとはたらく細胞の血小板ちゃんで123フィニッシュじゃないかなぁ。それにしてもアイマスコス少なくなったなぁ涙)
統計情報がこの実感を裏付けている。
http://ascii.jp/elem/000/001/717/1717817/
FGOがダントツである。艦これ、アイマスがこれに続く。(しかし東方すげぇな)
課金ゲーの時代へ
据え置きゲームの時代は終わった、時代はソシャゲだと言われて久しいが、それもすでに古いように思われる。アニメの時代は終わった、時代は課金ゲーである。(ちなみに東浩紀などが称揚していたニコニコ動画も盛者必衰の理をその身をもって示している)
ラノベやゲームなど多様な媒体があるが、やはり基本はアニメがオタク文化を支えていた。涼宮ハルヒ、らき☆すた、ひぐらしのなく頃に、コードギアス…etc。振り返ってみるとアニメ黄金時代だったと言える。でもC94では上位5位にすら入ってこない。(確かにアイマスはアニメとの相乗効果もあるがそれでもやはりその基盤はデレマスアプリである)
考えてみればFGOのキャラクターコスプレでコミケが埋まるというのはとんでもない事態である。あのアホみたいに長いゲームでいっぱいキャラクターが出てさらにクソほど課金させられるゲームのキャラクターで埋まっているのである。
なぜこんな事態が起きているのか。答えは単純。魅力の差である。アニメより断然課金ゲーの方が面白いからである。課金ゲーは何も考えずに遊べるのがいいと思われがちだが、やはり魅力がないと人は課金しないのである。
コンテンツの輝きを考えるとやはり金を使えるところは強い。多様な才を集めて作品を作れるからである。FGOなんてやっていることは現代版紙芝居にも関わらずその技術と絵と文章力で、そして我々の積み上げたとんでもない額の課金によって最高の旅へと導いてくれる。(運営にお布施課金するのは実はオタク市場を盛り上げるための崇高な行為なのかもしれない。)ちなみにNETFLIXのオリジナルコンテンツが面白いのもこれによる。
一方でアニメは苦しい時代である。SHIROBAKOを見てればそりゃアニメ制作はなとなる。
それが良いか悪いかは別にしてオタク市場は完全に分岐して新しい世界に変わったことは間違いない。平成最後の今年のコミケからサブカルチャー史の変遷が見て取れる興味深い結果となった。コンテンツ論として東浩紀や宇野常寛などがニコニコ動画に注目していたが、すでに時代は課金ゲーへと突入し、平成サブカルチャーから新たな時代へと船出を初めている。(平成サブカルチャー史を振り返るためにも次回かその次くらいのブログでニコ動から課金ゲーへ、そしてソシャゲーから課金ゲーへ移行したことの意義について考えてみようと思う。)
次の課金ゲーで面白そうなのはアークナイツであると睨んでいるがどうなることやら。(絵的にブヒれることは間違いない)